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2013.03.18 01:45|安全な食器
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私たちの身体は食べ物から作られています。そして忘れてはいけないのは食べ物と直接触れ合う食器や調理器具の安全性。特にご飯茶碗やお味噌汁の器、お箸はフルローテーションでほぼ毎日のように使いますよね。意外と意識されていないことですが、市場で売られている木製の食器は人体に有害な薬剤処理を施したものが殆どであることをご存知でしょうか?

ロハス的な生き方やライフスタイルを目指す方も増えてきて、物を選ぶ際にもこだわりながら、プラスチックよりは木製の物、というように木の温もりを重視したナチュラルな物を選ぶようになってきました。
そして、店内には自然の木材を使ったサラダボールや、木目の綺麗なお椀やお箸が並んでいる。それらナチュラルな木の素材は一見安全なイメージがありますよね?

でも、木を扱った事がある方ならば知っているかと思うのですが、通常、本当に自然の木にはシミやムラがあるものなのです。しかし、一見『自然な色目』の木製の器にはシミもムラもないのはなぜだと思いますか?それは、見た目をよくするため、大量の漂白剤のプールにつけ込むからなのです。そして、漂白剤で薄くなってしまった木目は風合いも損なわれ、白く不自然な仕上がりのため、今度はオレンジ系の着色剤を使い、いかにも『自然風?』をかもしだすために手を加えるわけです。さらに、木の食器にカビが発生するのを防ぐため、防カビ剤が塗られます。それだけではありません。自然な材質のままだと虫に食われてしまうかもしれないので、ここで防虫剤が塗られ、防腐剤も重ねて塗られます。
最後に塗料を塗るのですが、ここでは天然の漆に人体に有害なラッカーやシンナーなどを混ぜて仕上げます。

全てがそうではないにしろ、有名な産地の漆器であっても漆を塗りやすくするために調合剤として天然の漆にガソリンやシンナーをたくさん入れたりしているのだそうです。昔は薬剤を使わず安全な木製の食器が作られていた時代があったのに、多くの会社は利益と効率と生産者が扱いやすいことだけを考えたあげく『伝統』『安全』から離れていってしまった大量生産文化の傷。
天然もの、伝統的手法で作られた高価な食器は買えないけれど安くてそれなりに見栄えの良い物をもとめる消費者と、それに応じた生産者の需要と供給が生み出した工程が、このやり方だったわけです。
溶剤に頼り何種類もの薬剤を何度も使い作られた食器はもはや日本が誇る昔ながらの伝統とも、安全性という観点からもほど遠いもの。そして『自然な木の器』のイメージとはかけはなれたものなのです。

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先日、東京ビッグサイトで『健康博』というイベントが行われていたので行ってきました。ここで、安全な木製の食器をこだわってつくっていらっしゃる「トマト畑」という会社の創業者であり職人さんの田中栄二さんと、2代目の田中秀樹さんからとても熱いお話をしていただくことができました。

「毎日使う物だからこそ、安全なものをお求めやすい価格で提供したい。」
「お金をだした食器で、その方の大切な家族を奪いたくないから薬剤を使わないとことん安全な物を提供したい」
「私たちは利益というものは追求してはいません。使ってくれる方の寿命が自分たちのつくる食器で1年でも2年でも延びてくれるのならば、それが本望なのです。」


と語る田中さん親子に私は非常に深く感動しました。色々とお話を聞かせていただき「素晴らしい活動をされていらっしゃいますね。本当に、感動しました。」というと「いいえ、道徳的に当たり前のことをしているだけなんですよ。」と言われました。

偶然の巡り合わせにいつも誰かが運命的な出会いを仕組んでくれているのかと感じることがあります。今回は2時間弱しか時間がなかったのですが、多忙な時間の合間に健康博で何かを発見できたら、新しいものとの巡り会いがあればという思いで訪れました。足が向くまま目についたのがシンプルで美しい木の食器の並ぶトマト畑のブース。実は数ヶ月間もずっとお椀を探していてなかなか納得のいくものに巡り会っていなかったので、磁石に引き寄せられるようにブースに向うと、出迎えてくれたのが2代目の田中秀樹さんでした。情熱的な瞳をした誠実な方。その傍らで接客なさっていたのが創業者であるお父様の田中栄二さん。優しいお顔をされた方で周りの空気が柔らかくなるようなオーラで満ちあふれた方でした。

1時間にもわたる熱いお話で2代目の田中秀樹さんは色々なことを語ってくれました。トマト畑がスタートした経緯から薬剤にいたることまで。そして「私たちは生産者として何を質問されても答えられないことはないんです。それってなかなか出来る事ではないのですよ。」と笑顔でおっしゃっていました。確かにそのとおりです。私も消費者として商品を選ぶ際に色々なことが頭をよぎるんです。「あれ?100%自然ってうたっているけれど、この抽出方法だと薬剤をつかうけれど、これって本当に安全なの?」とか、成分に明記されていないけれど、製造途中で人体に有害な方法で消毒とかされていないのかしら?とか、様々です。その度に会社に電話をかけてみたり、販売員の方に聞いたりするのですが、即答してくれたところはほぼゼロ。それほど販売員の方も、会社の方も知らないで消費者に商品を提供しているのが現状のようなのです。
そのような中でトマト畑さんのように「うちは質問されて答えられないことはないんです。全てのことを全部把握しています」と言い切れるって凄いことなのですよね。

TOMATO畑が食器の安全性にこだわる理由は、創業から掲げる理念に起因するのだそうです。創業者田中栄二社長の奥様が末期の乳がんを宣告され、その時に身体を作っているのは食べ物だ、と自然食療法をされたのだそうです。そうするとみるみるうちにがん細胞が小さくなり、完治したのだそうです。当時、田中社長は、木製品製造会社に勤務して中国の生産ラインを指導する職についていたそうなのですが「自分が一生懸命製造指導している木製品も、薬剤処理によって、毎日少しずつ、使ってくれた人達から大切な家族の健康を奪っているのでは?」と思ったそうです。それがきっかけとなりより安全な木製食器を安価に作る製造方法を模索する為、ひたすら日本と中国を走りまわったのだそうです。永い時間がかかったそうですが、工場・塗料屋・貿易会社等々の協力を得て、一つ一つ安全な製法を一から確立していき4年前に「安全な木製食器をできるだけ安価にご提供することを理念に」トマト畑が設立したのだそうです。

トマト畑のこだわり

<TOMATO畑の無薬剤食器ができるまで>
(以下トマト畑HPより抜粋)

1.素材となる天然の木を厳選して選びます

TOMATO畑の食器の素材となる木には、おもに食用樹の木(食べられる実をつける木)を使います。
お椀や箸には栗の木をスプーン等にはなつめの木を使っています。
その他の木も、すべてTOMATO畑のもうけた安全基準を満たした、選りすぐりの素材を使っています。

2.有害な薬剤処理をしない煮沸処理をしています

木は伐採した状態では製品化できません。虫食い・カビ・腐食等が発生してしまう可能性があるからです。 通常用いられる処理法では、この虫食い・カビ・腐食等を防ぐために、防虫剤・防カビ剤・防腐剤に木を浸します。
TOMATO畑の食器では、これら有害薬剤を使わないために、 巨大プールで約270度の蒸気を24時間当てる煮沸消毒を実施しています。水による処理なので完全に無毒です。
※プールの煮沸技術の詳細ですが、水は100度以上にならないため、プール下部から270度の蒸気を水中に放つ事により、 煮沸効果を高めています。さらに、木の導管(人間でいう血管)から樹液と不純物を抜き取り、品物の割れや変形を防ぐ効果もあります。

3.有害な漂白処理を禁止しています

従来の作り方では、木の染みを消すために、漂白剤で色を抜きますが、TOMATO畑の食器では、有害な漂白剤を使わないために、木がもつ本来の色のまま製品にします。
そのため特に染みが強いものは製品化できません。しかし資源を無駄にしないために、茶色などの着色をして染みが目立たなくなるようにしています。

4.すべての材料に1年間の天然乾燥をしています

薬剤処理をしていないため、煮沸消毒による水分を実に1年間かけて乾燥させます。
煮沸消毒で虫食い・カビ・腐食を完全に除去できない場合も、この1年間の天然乾燥で完全な除去を目指します。
さらに、長期に渡る乾燥の結果、材料のヒビ割れ品が多々発生します。
そのような材料もこの段階で全て取り分けることができます。

5.毒性の高い溶剤を混ぜたポリウレタン塗料を禁止しています

市場に流通しているポリウレタン塗装品には、食品衛生法で認められていない安価な塗料を使用しているものもあります。
TOMATO畑の製品は食品衛生法(厚生省告示第370号に適合)の合格基準は当然のこと、 安全性を数値で正確に確認するために、検査機関に定期的に検査を依頼しています。
検査機関では材質試験(商品の表面を削って検査します)にて、カドミウム・鉛がどの程度検出されるかどうかを、 溶出試験(24時間、商品を水に漬けて溶けだした物質を検査します)にて、重金属・過マンガン酸カリウムがどの程度検出されるかを検査します。もちろんどの物質も人体に有害です。 その検査結果で有害物質があまりに検出されず、「この商品は無塗装扱いになります」との通知がきたほどです。

6. 検査証も製造方法も全て開示しています

これら全ての安全製法のみならず食品衛生法の定める安全検査証を開示しています。


もう一つ、私をうならせたトマト畑のこだわり。
それはトマト畑の食器が中国で生産されたものであり、トマト畑はあえて中国産にこだわっているということです。
イメージからすると中国=安価で粗悪=不信感がありイメージが悪いですよね。しかし、トマト畑が中国生産にこだわる理由は価格にあるのだそうです。日本古来の伝統工芸品は薬剤の無い時代から作られてきたので完全に無毒ですが、ゆえに非常に高価であり日常品としてはなかなか手がでない。トマト畑が目指すのは高価で手が出ない伝統工芸品の食器ではなく「普通に使える安全な食器」。だからこそ皆が守りたい全ての人の為にあえて安価なコストを実現するために中国に拠点をおいているのだそうです。

でも、ここでも妥協を決してしないのがトマト畑さんの凄いところだなと思ったのですが、原木の安全性には絶対に妥協しないという姿勢。普通生産者は原木がどれだけ農薬を吸い上げたかなどは気にもせず、薬剤処理された木製の食器が出来上がっている。これが現状ですが、田中社長は福建省まで出向いて行ったんですね。田中社長が自ら出向き、国の林業局、福建省の局長からの信頼を得る事で
原生林の計画伐採の許可証を得る事ができたのだそうです。それは、在来種の原生林の原木。つまり、人が全く立ち入らない農薬も散布されていない全くの原生林で育った原木が使われているのだそうです。これは安価でありながら、究極の安全な素材ですよね。


伝統工芸といえば高値の芸術品だったけれど、これからは安全という切り口で日本の木の伝統工芸が再度見直される日がくることを願って活動しているのだそうです。日本の木の食器文化に伝統工芸品が日用品として根付くために。

今回私はお味噌汁のお椀とつかいやすいおかずボウル(中)とお箸のセットを購入しました。安全な食器というだけでなくシンプルでかっこいいのでどんなインテリアにも食事にもあうのが魅力です。


こちらがトマト畑さんのサイト
http://www.tomatobatake.jp/

トマト畑さんの木製食器はこちらで購入できます。
http://www.binchoutan.com/tomatobatake/index.html

トマト畑さんの魅力は私の記事だけではとても100%つたわりきらないので、ぜひ詳しく知りたい方はサイトをご覧になってくださいね。

安全な食器については長年私が研究してきたテーマでもあるので、これから徐々に紹介していきますね!




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Appolonia

Author:Appolonia
自らのアトピー体質がきっかけで化学物質と無縁の生活と自然治癒の生き方を志す。
アメリカに17年滞在後2011年、日本へ帰国。
オーガニックの先駆者が集まるサンフランシスコで暮らし、
そして、よりロハス的な生き方を求め、オレゴン州ポートランドに移住。
アメリカの真のロハス文化を日本に伝え、日本の伝統的な文化をアメリカに紹介するプロジェクトを計画し日々奮闘中。
2児の母親。最近のマイブームは休日のオーガニック&ベジタリアンレストラン巡り。

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