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感覚統合セラピー第2弾!「うちの子はとにかく落ち着きがない」運動感覚を整える為に。

2013.10.23 15:54|発達障害
LoveLifeStyleではここ数回に渡りアメリカ発信で、発達障害の分野において効果を上げている感覚統合セラピーについて紹介しています。「うちの子は席にちゃんと座っていられない」「とにかく落ち着きがないけれど大丈夫かしら?」と不安に感じる親御さんも多いのでは。今回は、前回の記事で取り上げた感覚の中の1つである『運動感覚』を例にあげ、より深く絞り込んでお話したいと思います。
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前回の記事では『自分の子供の感覚を理解することから始める』、というテーマでお話をしましたが、記事を読んだ後に自分の子供の感覚の度合いについて改めて気付いたことはありましたか?
「言われてみればうちの子は視覚が敏感かも」などと感じたこともあったのではないでしょうか。

このように感覚の度合いが鋭かったり鈍かったりする為に、日常の様々なシーンで支障が出てきてしまっている子供達は意外と多くいるものです。
では、子ども達が日常生活をより快適に、支障を感じることなく過ごせる為に用意された感覚統合セラピーというものが実際どのようなものなのかを見て行きましょう。

<運動感覚>

まずは運動感覚を例にとってみます。
※(運動感覚の説明は感覚統合セラピー第一回目の記事ごご参照ください)。

★症状
運動感覚が敏感な子供にはこのような症状が主に見られます。

● 玩具をバンバンとテーブルにぶつける。
● 物や人に突進して体当たりする
● 持っている物をすぐ落す。
● 狭くてきつい場所を好む。
● 体の上に重い物を乗せたりすることを喜ぶ。
● 机に寄りかかる。
● 揺れる物が好き。
● むやみに人に抱きついたりする。



<これらの症状がある子供達=感覚統合が上手くなされていない>


アメリカの学校にはオキュペーショナル•セラピスト=OT(作業療法士)と呼ばれる感覚統合専門のスペシャリストがいます。彼らは感覚統合が上手くなされていない子供達にセンサリースクリーニングという感覚の度合いを測るテスト※(第一回目の記事を参照)を施し、それぞれの子供達の感覚がどの用に機能しているかなどを理解した後で、そのようなセラピーやツールを使用しながら、子供達の感覚を統合していく術を考えます。

★現場で使用されるツール
このように運動感覚の敏感な子供達は静かに椅子に座っていることがなかなか難しいので学校にいるオキュペーショナル•セラピストにより様々なツールが用意されます。
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● 椅子の上に敷くデコボコクッション(中に少し空気が入って表面がでこぼこしている物)
● エクササイズボール(通常エクササイズなどに使用される大きいボール)
● 膝に乗せられる少し重ためのクッション
● 重さが感じられるチョッキ


<アメリカの学校の現場で実際に行われていることとは?>

授業中などこれらの道具やツールを使用することで、落ち着いて勉強に集中できるようにする為です。その他にはトランポリンもとても良いセラピーです。私の息子が通っていた保育園には廊下に小さなトランポリンが置いてありました。子供達が落ち着きが無くなり先生の言う事が聞けなくなってくると、子供達は一旦部屋の外に出てトランポリンで30回ジャンプをしてから部屋に戻って来るということが行われていました。

勿論どの子供にも落ち着く為、次の動作に移行し易いツールとしてトランポリンが合っている訳ではないのですが、うちの息子にはトランポリンが合っていたようです。息子が通っていたのは特殊学級ではなく一般の保育園でしたが、保育園に感覚統合の知識と理解があった為、子供達の感覚を上手く取り入れることで社会的なマナーを身につける教育がなされていたことは有り難いことでした。

そのほかに運動感覚を統合するには、重い荷物を運んだり家具を動かしたりするのも良いことです。私が勤務している小学校の1年生のクラスでは、休み時間ごとに子供達に自分の机を移動させます。算数の時間はそれぞれの机は黒板を向いているのですが、次の社会の時間に皆で話合えるようにと休み時間に机を円の形に移動させます。
この机を移動する作業こそが、感覚統合を上手く使った工夫なのです。授業と授業の間の時間を利用し、子供たちの『運動感覚』を使うことで、授業中、長時間座っていられることが出来る為のちょっとした工夫。このように先生が工夫を凝らすことで子供達の感覚が上手く統合されていくことが可能になります。

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日本における普通の保育園でも、何かをスムースに行えない子供達をただ叱ったり、こうでなくてはダメだと正しいことをマニュアル通りに教えるだけではなく、感覚統合の知識と理解が、学校そして先生がたに広まることで、より多くの子供達が心地よく学校生活を送れるのではないかと私は考えます。


<家庭で行える感覚統合を使った取り組みとは?>

それでは次に家庭において感覚統合を使ってどのような事が出来るのか、というお話をさせていだきます。
先ほど例に上げたアメリカの学校でよく使用されるデコボコクッション、セラピーボール、重り入りの膝上クッション、重たいベストなどの道具をご家庭で使用していただくことは効果的です。既成の品を購入することも出来ますが、膝上クッションはご自分でも簡単に作れる物です。私は中に豆を沢山入れて自分で手作りした膝上クッションを使っていました。その他、運動感覚の敏感な子供が家で行える事としては、リュックサックに電話帳などを入れて重くして子供に10分ほどしょってもらうのも効果的です。

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その他には、昔ながらの重い布団(最近の羽毛のものはとても軽いですよね)を体の上に乗せてあげる(頭は出しておいてくださいね)のも子供の気持ちを落ち着かせます。私のお友達が「お布団お話タイム」と名付けて、1日に3回ほど子供を重い布団の下に10分ほど寝かせてその間横でお話をしてあげていたのを覚えています。そのお子さんはこの時間をとても楽しみにしていて、自分から喜んでお布団の中に入るのですが、このように体にかかる重力には子供を落ち着かせる効果があります。

運動感覚が敏感な子供の中には5歳くらいになっても眠るまで時間がかかったり、また、眠りが浅く夜中に何度も起きてしまう子供がいますが、このような症状がある場合には、少し重さがある布団に変えてみるのもいいかもしれません。
その他の方法としては、寝付けない場合、一旦子供を10分ほど布団の外に出して、すべての関節が動くような運動をさせるのも良いかと思われます。

また、子供が少しそわそわと落ち着き無く動きだしたら、壁に子供の手形を型取った紙を張っておき、その手形に両手を合わせ一分間くらい思いっきり体重をかけて押させてみるのも子供の情緒を安定する方法として、かなり効果的です。
子供達は家庭用の小さなトランポリンでも喜んで遊ぶように、遊びが自然と感覚統合のセラピーになっているということは親としても嬉しいことですよね。ただ気を付けなくては行けない事としては、どちらの方法にせよ、あまり長時間行うと逆に興奮して落ち着けなくなる場合があるということです。そのためトランポリンなどは何回、何分と時間を決めてさせることをお勧めします。


<親として、そしてカウンセラーとして>

当時、私の息子が2,3歳の頃、食事中にきちんと座っていることが出来ず、私は他の子供と比べて自分の子が落ち着きがないことを心配し、しょっちゅう注意してしまう自分が嫌になっていました。
その時、「果たして、この年齢で食事中じっと静かに座っていられるものなのか?」と疑問に思い自分自身に問いかけてみたところ、出てきた答えというものが「息子はこんなに落ち着かずに動いてしまっている。でもこれはきっと本人はどうしようも出来ないことなのかもしれない」というものでした。その後自分の考えを改め、『ただ注意をする』ということより『どのようにしてこの子が居心地よくご飯を食べられるのか』ということを中心に考えてみたのでした。そして息子の為に膝上クッションを作るという策を思いつきました。
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膝上クッションは運動感覚に過敏な息子の情緒を安定させるツールとして大変効果を発揮し、その後一年ほど使用していました。

幼い頃は感覚の発達もまちまちです。感覚の統合が上手くなされていないお子様をもつ親としては子供の動作や行動に疑問を抱き、とても心配になるものです。初めての子供の場合は尚更心配になりますし、つい他の子供と比べてしまいがちです。

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しかし感覚統合セラピーの知識があれば、子供の行動をもっと理解することができるし、対応の仕方も広がるものです。

<感覚統合セラピーを行う上で重要なポイントとは?>

まず、感覚統合セラピーを行う場合は、その子を他の子供達と比べたりするのではなく、その子の感覚の度合いと向き合うことが大切なポイントとなります。出来る、出来ない。早い、遅れているということを見るのではなく、持って産まれた子供の感覚がどのようなものなのか、この子がその場の環境においてどのように感じているのだろうかなど、深く子供を観察することが大切であり、そして親として教育者として辛抱強く子供の成長過程を見守ることが大切であると思うのです。


<ズバリ、感覚統合セラピーの概念とは?>

一般的には、幼い頃ほど感覚統合に差が生じます。子供達は成長の過程で少しずつ自分の感覚を慣らしていく為、幼少期にとても気になったことや嫌がったことなど、例えば洋服のタグが気になり洋服が着れなかった子でも、成長するうちに我慢出来るようになり、そのうちに、さほど気にならなくなったりするのです。
ですので、感覚統合セラピーは『直る、直らない』という概念のものではないのです。親が子供を育てる上で、子供が元々持って生まれた感覚を理解しながら生活していく中で、どのように日々の生活を心地よい環境に整えられるか、というところが大切なポイントになります。
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繰り返しになりますが、つまり感覚統合セラピーというのは、その子の生まれ持った感覚を治していくというものではなく、その子の感覚を理解した上で敏感な部分、そして鈍感な部分を徐々に環境に慣らし、日々の生活を過ごし易く整えてあげられるよう親と教育者がサポートする療法のことをいいます。



<次回予告>

さて、次回の感覚統合セラピーについての予告になりますが、アメリカ在住の日本人ママさんで、日々の生活で感覚統合セラピーを使い子育てをされている体験談や感想など、お母さんとしての子育ての実話を話していただく予定でいます。日本における感覚統合セラピーと重なる部分、また耳に新しい情報など参考に成る部分も多々あると思いますので楽しみにしていてくださいね。
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プロフィール

Appolonia

Author:Appolonia
自らのアトピー体質がきっかけで化学物質と無縁の生活と自然治癒の生き方を志す。
アメリカに17年滞在後2011年、日本へ帰国。
オーガニックの先駆者が集まるサンフランシスコで暮らし、
そして、よりロハス的な生き方を求め、オレゴン州ポートランドに移住。
アメリカの真のロハス文化を日本に伝え、日本の伝統的な文化をアメリカに紹介するプロジェクトを計画し日々奮闘中。
2児の母親。最近のマイブームは休日のオーガニック&ベジタリアンレストラン巡り。

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