スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アメリカで評判になった本に学ぶ:子育てのヒントは脳にあった!

2013.12.01 06:39|子供の問題
人間の脳はまだまだ解らない事だらけで、とても神秘的です。それでも年々少しずつ色々な事が解ってきたこともあるのでとても興味深い分野です。オレゴン州認定心理カウンセラーのChifumiが前回の感覚統合の記事に続き紹介したいと思います。

今回は2011年にアメリカで評判になった本「The Whole-Brain Child」(邦題は「幸せ育児の脳科学」)について少しお話をしたいと思います。アメリカの学校では先生達もこの本から学んでいる方が多く、去年私の働く学校の先生達ともこの本について色々と意見を述べ合いました。

この本には親が子供を育てていくなかでのヒントになる12の戦略が紹介されています。この12の戦略は全て脳の働きを考慮に入れた上でのアプローチです。前回は感覚統合についてお話をしましたが、今回のテーマは脳の統合についてです。


右脳と左脳について

既に知っている人も多いと思いますが右脳は「五感を操る動物的な脳」といわれています。知性、感情はこちらに入ります。前回のテーマ感覚統合もこちらの脳で反応しているものですね。そして左脳は思考や倫理を司る「人間的な脳」といわれます。それではこれをどう考慮にいれて子育てしていったらいいのでしょう?

1392089_10151956797689014_276766104_n.jpg


例えばお友達の家で遊んで帰る時間になるとイヤイヤと泣き出す子供。帰らないと泣いている子供にあやすように説明する親。「ほらもう5時よ。お家に帰ってご飯食べる時間だからまた遊びにこようね。」何度かやさしく説明するものに、いっこうに聞き分けない子供。結局は泣く子供を抱き上げて帰ってくる、なんて誰もが経験してますよね(もちろん、わたしも、笑)。
この例をとってみると、この子供は右脳モード全開中(帰るのが悲しくて感情的になっている)、逆に親は左脳モードいっぱい(一生懸命理由を説明しようとしている)という状態です。
この本で話している戦略とはまず、子供が感情的になっているときは親も右脳モードで対応するということ。そしてその後一緒に右脳から左脳へのわたっていって(ここが脳の統合)、理論的なことを説明するということ。

ではどうやって対応したらいいのでしょうか。ここでは英語でいう「Empathy」がポイント。これは「同情する・感情を共有する」ということ。泣いている子供に「そうだよね、帰りたくないよね。お友達と遊べて楽しかったものね。」という言葉から入ってあげる。そし落ち着いてきたら、左脳へ。「今日はもうご飯の時間だから帰らないとね」と。おちついて感情を共感してもらって、子供は初めて親の理論が聞こえてきます。

もちろんこれが毎回成功するというわけではありませんが、感情的になった子供に一生懸命理論を説明してもまったく伝わっていない、というのは知っているといいことですよね。わたしは右脳から左脳に移ったつもりでも息子はまだ右脳モードだったなんてこともあり、もどってきてまた一緒に右脳モードに、なんてこともよくありました。これはわたしがせっかちの性格だからですね、笑。

右脳、左脳の別の例ですが、この対応は大人でもいっしょだったりします。悩みをお友達に話していてアドバイスをしてもらっているときは大丈夫だったのに、「大変だったね。つらかったでしょう。」と右脳的な反応がくるとポロッときてしまったことなどありませんか?大人も子供も感情的になっている人にはその感情を共感してあげることが一番大切だったりするのです。最初にこれができてないとあとはなんにも入ってこなかったりします。


上部脳と下部脳のついて

もうひとつの上部脳と下部脳についてのおはなし。右脳、左脳を脳の横の統合なら、こちらは脳の縦の統合ですね。本能やサバイバル機能を司る下部脳、行動の熟慮をうながす上部脳。たとえば漠然とした不安、いかりや恐怖は脳の下部に埋もれている「暗示的記憶」に起因するが、これを脳の上部で分析することによって「明示的記憶」に構成するといわれています。
例を挙げると、小さい子が交通事故を体験した場合。本人に怪我はなくてもパトカーが来て、助手席に乗っていた母親の頭から血が出ていて、つぶれた車を目撃してと、とても怖いという気持ちになった記憶がのこる。もしこの子供がすでに言葉が話せる年齢であれば、この経験の話をするということは重要です。「パトカーの音がすっごい大きくてね」「ママが痛い、痛いしてね」と話す子供に大人は「パトカーは助けに来てくれたのね」「ママは病院で手当をしてもらったからもう大丈夫だよね」と怖い経験ということだけが残らないに事実をうめていってあげる、これが脳の縦の統合です。

過去にトラウマをもつ患者のカウンセリングは、実はここのところが大切なのです。もしも自分の子供が大きな不安、いかりや恐怖の体験をしたとしたら(東日本大震災の被災者もそうですね)、きちんと親が体験談をきいてあげる、そして事実をうめていってあげる、つまり暗示的記憶のまま残さない、というのは大切だと思います。

私自身翻訳されたバージョンを読んだことはないのですが、このほかにもいろいろな子育てのヒントが隠されているこちらの本、もし興味があったら読んでみてください。

次回はアメリカでは10人に一人以上の子供が診断されるというADHD(注意欠陥多動性障害)についての記事をお送りしたいと思います。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

Appolonia

Author:Appolonia
自らのアトピー体質がきっかけで化学物質と無縁の生活と自然治癒の生き方を志す。
アメリカに17年滞在後2011年、日本へ帰国。
オーガニックの先駆者が集まるサンフランシスコで暮らし、
そして、よりロハス的な生き方を求め、オレゴン州ポートランドに移住。
アメリカの真のロハス文化を日本に伝え、日本の伝統的な文化をアメリカに紹介するプロジェクトを計画し日々奮闘中。
2児の母親。最近のマイブームは休日のオーガニック&ベジタリアンレストラン巡り。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

来場者

検索フォーム

RSSリンクの表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。